宮崎市清水にある松井歯科医院です。一般歯科・インプラント・口腔外科・小児歯科・顎関節症などの治療が行えます。
松井歯科医院 ご予約・お問い合わせはこちら

インプラント

インプラントとは

インプラント 歯を削らなくてもよい方法、または入れ歯に代わる新しい治療法として、今、注目されているのが
「インプラント」と呼ばれる治療法です。
人工の生体材料を顎の骨に植立させることによって歯の根の働きを回復するもので、天然歯に最も
近い感覚で咀しゃくできる最新でかつ安全な治療法です。
◆ 骨結合オッセオインテグレーションとは
1952年に、スウェーデンのBranemarkブローネマルク)教授は、チタンと骨が結合することを偶然発見し、基礎実験と動物実験を通して一定条件下でチタンを骨に挿入したとき、強固な結合が得られたことを知りました。1965年に純チタン製のインプラントが臨床応用されシステム化されました。“骨の”を意味するosseoという語と“結合”を意味するintegrationという語を合わせて“骨結合”=オッセオインテグレーションといいます。結合組織を介在することなくチタンと骨が直接結合する方式をオッセオインテグレーションといいます。(最近では電子顕微鏡レベルの研究が進むにつれて、“結合”より“接触”と考えられています)

◆ 天然歯とインプラント周囲組織の違い
天然の歯の歯周組織
インプラントの周囲組織 歯の周囲にある粘膜は歯肉とよばれていますが、歯が抜けた後は瘢痕組織になります。インプラントは瘢痕組織に植立するため、歯肉とは少し違う特徴があります。
天然の歯の歯周組織 インプラントの周囲組織  
     
天然歯 歯肉 インプラント 周囲粘膜
上皮 エナメル上皮(歯の組織)由来 口腔粘膜上皮由来
コラーゲン繊維 60% 85%
コラーゲン繊維の走行 セメント質から歯と直行 歯槽粘膜からインプラントと平行
結合組織への血管の走行 歯根膜、歯槽骨、歯槽骨膜 歯槽骨、歯槽粘膜
防御機能 細胞間隙は広く結合組織からの
浸出液を通過させて行っている
血液の成分が働いている
(免疫グロブリンや酵素、好中球)
繊維芽細胞 5~15% 1~3%
天然歯と歯肉は接合上皮(1mmの上皮付着)と歯肉繊維(1~1.5mmの繊維性付着)により結合しています。
インプラントと周囲粘膜は接合上皮(1~2mm)と骨面まで約1mm幅の結合組織(インプラントとは平行に走行しているだけで結合していない)により接しています。また、インプラント周囲粘膜は天然歯の歯肉より繊維芽細胞が少ないため感染に対する修復能力が小さいことを意味しています。

◆ インプラントの長所と欠点
長 所 欠 点
①自分の歯と近い感覚で噛むことができ、咀嚼能力が向上する。
②取り外しの入れ歯と比較すると、違和感がはるかに少ない。
③単独で植立する為、健全な歯を削ることなく治療ができる。
④自然な外観を回復できる。
⑤歯を失った部分の顎の骨が無くなるのを防ぐ(顎の萎縮を防ぐ)
⑥十分なセルフケアを行えば長期間機能を維持できる。
①治療期間が永くかかる。
②保険がきかない。
③顎の骨があまりないときは治療が難治症例になる。
④治療が成功しても、その後のケアをきちんとやっていないと炎症を起こす。
⑤自然な外観を回復するには高度な技術を必要とする。
⑥手術を必要とする為全身疾患がある人は、処置できない場合がある。

◆ インプラントの形状と特徴
インプラントの形状
形 状 天然歯 歯肉
スクリュータイプ ネジのような形状のもの
シリンダータイプ 先の丸い棒状のもの
ブレードタイプ 最近ではほとんど使用されない

◆ インプラントの基本材質
純チタン 骨と結合性が高く生体親和性にすぐれているためインプラント素材の主流。
チタン合金 引張強さは非常に強い。
ニッケルチタン合金 形状記憶、超弾性、振動吸収性がある。
酸化アルミニウム 人工サファイアもその一種で、歯肉のなじみが良い。
※顎の状態や骨の量、質によってインプラントの種類や形状を選択していきます。

◆ インプラント表面形状
機械研磨・TPS・SLA
無処理 機械研磨、滑面
TPS チタンプラズマ溶射(チタン粉をプラズマ溶射によりコーティングしてつくられる)することで インプラント表面をラフにして、骨結合を得やすくする。
SLA チタン表面をブラスティング処理しさらに酸処理をしてインプラント表面に微小な小窩を形成させ、骨結合を有利にする。
HAPコーティング ハイドロキシアパタイトを被覆したもので骨と化学的に結合させる。
 SLA処理すると表面積が増え、骨との接触が増えて、より安定したオッセオインテグレーションが
 期待できます。

◆ インプラントの仕組み
インプラント本体は外科手術により顎の骨に埋め込みます。 埋め込まれたインプラントは平均3~4ヶ月の治療期間を経て骨にしっかりと結合します。
この期間、1回法のインプラントの場合はインプラントの頭を歯ぐきの外に出した状態ですので、 インプラントの頭を出すための2回目の手術をする必要がありません。 骨の条件が悪い場合は2回法のインプラントを使用します。この場合は1回目の手術でインプラントは歯肉の下に位置させますので骨が結合する3~4ヵ月後に2回目の簡単な手術をしてインプラントの頭出しを行います。
 

ロケーターアタッチメント義歯の経年変化について


ブルーの所がリテンションディスク
ロケーターはその長所としてインプラント間の角度に多少平行性がなくても着脱を許容する数種類のリテンションディスクが用意されています。ただインプラント間の角度が増加するほどディスクの摩耗が起こりやすく維持力の低下がおこります。
また、最初から維持力が強すぎると高齢の患者さんや不自由な患者さんは着脱時に苦労され強引に装着しようとしたり、途中までしか入ってないのにそのまま使用したりしてると簡単にリテンションディスクは変形してしまいます。変形すると義歯の復位は困難になって義歯不適合になり、食片の侵入や義歯破損の原因になります。よって摩耗による維持力の低下や変形が起こってきたらリテンションディスクの交換の時期になります。

ロケーターアタッチメントによる残根上義歯について


天然歯によるロケーターアタッチメント義歯

インプラントによるロケーターアバットメント
このように天然歯の歯根にロケーターフィメールのポストを合着し義歯の内面にキャップを装着してスナップボタンのようにカチッと義歯をはめ込みます。